力学⑫ 続々々・重力

力学

重力について、身近な例を考えてみます。

突然ですが、「膝」を見てください。膝の関節。

大きいですよね。人体最大の関節です。

これは、移動するときの負荷と、重力による負荷の、2重苦に耐えるためです。

人の先祖は4足歩行動物と考えられています。4足歩行動物の時は4本の足で、移動の負荷と重力の負荷を分散させて耐えていました。

ですが、人は2足歩行に変化しました。そのとき、重力の負荷を背負わされたのが、下肢の骨でした。
4足歩行動物も、後ろ足の骨は大きいです。移動のために強くある必要があったからです。しかし、我々の下肢の骨はそれよりも更に大きくなっています。

それは、重力が我々にとって負荷であることを示しています。

たしかに、重力は我々の骨を強くします。そもそも骨の重要な機能の1つは重力に対抗することなので、強くならざるを得ないのです。ただし、骨が強くなれなくなった場合、たとえば老化などで骨の再生が追い付かなくなった場合、重力は体を破壊するほどの影響を与えます。

それが重力です。

地上で生きる以上、重力から逃れる術はありません。

重力がない空間が、地上に存在しないため、意識することすら忘れてしまいがちな重力ですが、重力に負けないためにも、体を労わるように意識してほしいです。

体を大切に。

コメント