力学⑧ 力学で現象を理解する、ということ

力学

7つの物理量の定義が終わりました。早速、使ってみます。

今、座っていますか?立っていますか?
医療用語では「座位(ざい)」といったり、「立位(りつい)」といったりします。

いずれの姿勢であっても、少し「頭部」を動かしてみてください。
座っている方は立ち上がってみる、立っている方は一歩移動してみる、などなど。
首を振るだけでもよいです。

今、動かした頭部の中の「脳」は痛くありませんでした?

頭部を動かすということは、頭部の「速度が変わった」ということです。静止していた方は、移動のために速度が有限の値になり、頭部の位置が変化しました。

速度が変わるということは、「加速度が発生した」ということです。

加速度が発生したということは、(運動方程式を使えば)「力という作用が働いた」と解釈することができます。

つまり、頭部を動かせば、頭部と一緒に動いた「脳」などの臓器も一緒に動いたわけで、臓器にも「力が伝わった」ということです。

…力が加わった「脳」は痛くありませんでしたか?

我々の体は、運動するたびに、隅々まで力が加わります。それに耐えられるように作られているのですが、もちろん、事故などによって大きな加速度が発生した場合は耐えられません。

「力」は見えません。また、「体内で働く力」は「体内なので」当然見えません。見えないものは、忘れられがちですが、体内の臓器も、体全体の運動とともに、押されたり引っ張られたりしています。

「見えないものを意識できるようになること」が「学習の効能」です。
脱線しますが、
目の前の空間に(肉眼で見えない)空気分子があることを「知っているから」、「ガス中毒」になりそうなときに「換気する」という命を守る行為ができます。
また、(肉眼で見えない)ウイルスというものが存在することを「知っているから」、「消毒する」という行為に繋がります。

力学に戻りますが、
運動状態をイメージして「(見えない)力がどのように作用しているかを想像できる」ようになれば、それは「力学をマスターした」ということです。

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